書くのを忘れていた。798へ行った話。
798とは国営の軍事工場の跡地を利用したアーティストのアトリエやギャラリーが集まる一画。工場跡地なので、入口は数カ所に限られている。建物はそのままだから、商業ビルが建ち並ぶ普通のストリートとは違って、いろんな施設を探検するような楽しさがある。ちゃんと探検するのは実は初めてだった。
いざゆっくり見てみると、ギャラリーの他に工場らしい雑な建物を利用した洒落たカフェがあったり、本屋があったり、デザイン雑貨の店があったり、オリジナルブランドの服屋があったり、とかなり楽しい。
私が行ったのは週末で人が多かった。ほとんど若い人。(北京はどこへ行っても若い人なんだけども。)ギャラリーにも結構人がいて絵を鑑賞したりなんかしてる。なんか妙な気分。
日本人は「これが名作だ」と言われると「そうなのか」と解ったようなフリをするけれども、中国人にはそれが全くない。絵を見る視点が純粋だ。「何これ?」とか「気持ち悪いわね」あるいは「これきれいー」とか素直に感じている。この様子を目の当たりにすると、日本人より中国人の方が「芸術」の近くにいると思った。日本人と「芸術(アート)」はすごく遠い。なんだか特別なものだと思っている人が多い。好きか嫌いか、そんなもんなのに。中国人の方が正しい芸術鑑賞をしている、と、私は思う。日本はバブルの頃、「芸術」は「投資」になってしまって、一般の人から遠くなったとどこかで聞いたっけ。と、そんなことを思いながら、ヘンテコな名作を眺め、ランチを楽しみ、いい週末だった。
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