想定外

写真一時は流行語のようによくきいた「想定外」という言葉。日本人は想定外に弱い。半端なく弱い。
そう思うのは、私が中国から眺めているから。だってここは全てが想定外。想定通りにいくことが、ほぼ、ない。何かが、知らないうちに、すーっとスムーズに普通に進んでいるとか終わっているって状況をどれだけ夢見る事か。絶対にないんだから。
そういう私が想定外に慣れているかというと全然そんなことはない。ここにいると私だけが状況に柔軟に対応できない不適合者であるかのような劣等感さえ感じる。私はたぶん一般的な日本人からみればかなり柔軟に、どんな想定外にも対応してるという自負がある。なのに、この有様なのは、たまにすごく凹む。
想定外も何も、彼ら中国人には「想定」ってものが存在しない。何も想定しない。予め考えない、から、怖くない。一流企業と仕事をしていても、全く先の予定がない。あってもそれに向けて事前に何かをするってこともない。だって想定はいつだって変わるから。コトが目の前にやってくるまで誰も何も考えない。だからいつも打合せは急だし、提出日も急。そんなことなら3日前に言っといてくれたらと思うのは常だけど、ここにいるとそっちがマジョリティーなんだから、私に勝ち目はない。ここにいると、こちらもだんだんと事前に心配事をしなくなる。行ってみて何が出て来るか見てから考えよう、と。変な度胸だけは身に付いた。
なんて愚痴はさておき。私が言いたいのは、想定外は悪い事ばかりではないということ。いい想定外もある。日本にいると想定外には滅多に出会わない。ほとんどない。悪い事も、いい事も。想定外が苦手な日本人はいい方の想定外にも巡り会えない。私が中国にいるのは「いい方の想定外」を狙っているからだ。それには「悪い方の想定外」は我慢するしかないか。と、解ってはいるけれど。

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